7月例会のご案内
蒸し暑い日が続いています。会員の皆様、いかがお過ごしでしょうか。
6月例会では熊本大学附属病院地域医療連携センターより井原国代氏(熊性研会員)、熊本市健康福祉子ども局より泉真理子氏をお招きし、AIDS・HIVの現状についてそれぞれの立場からご講義いただきました。井原さんからはHIV感染者とAIDS患者の最新の動向と近年の薬学的な研究成果をもとに大きな進歩を遂げた医療の現状とともにAIDS患者の社会復帰の困難さとサポート体制の整備などにも話が及びました。また、泉さんからは主にAIDSをはじめとする性感染症を予防するためにおこなっている熊本市の啓発活動についてお話しいただきました。とりわけ青少年に対する予防教育として紹介された高校の文化祭でのピアエデュケーション「くまぴあ」の取組は、私たち熊性研の今後の研究と実践におおいに参考となるものでした。
熊性研では今年度、セクシュアリティやSTDや対人関係の学習を含む総合的なユニットとしての「AIDS・HIV教育」を研究の柱として設定いたしました。かつて日本でもエイズの世界的流行を背景に各国の実践をもとにエイズ教育が始まりました。当時エイズは「死にいたる恐ろしい病」という扱いであり、学校においてはHIVの特性や感染経路などについて取り上げられ、対人関係や人権を視点とした教育としても広く実践されてきました。熊性研でも様々な授業実践や研修会を開催しました。しかし、医療の発達によって、現在AIDSは「慢性疾患としてのエイズ」(適切な医療を施すことでHIVを体内にもちながら長くつきあっていくことのできる病)となりました。けれども、日本の新規HIV感染率が増え続けていること、AIDSにまつわる社会的偏見の問題など、さまざまな課題解決に向けた「新たなエイズ教育」へのニーズが高まっていると考えます。
7月例会では中高生を対象に、これからどのような「エイズ教育」が考えられるかについてみんなで知恵を出し合いたいと考えています。多くの会員のみなさまにご参加いただき、楽しい学習となりますよう願っています。
たくさんの皆様のご参加をお待ちしています。
熊本県性教育研究会会長 今坂 洋志
内 容
ワークショップ
「みんなで創ろう!エイズの授業」
お 願 い
インターネットや書籍などで授業づくりに役立ちそうな資料などがありましたら、URLのチェックや直接ご持参いただければ幸いです。もちろん手ぶらでもOKです
お問合せ
熊本県性教育研究会 事務局長 大橋勇一
090-4341-0436
ohashi-y@tsubaki.higo.ed.jp
H29年7月22日(土)
9時30分~12時
会場
熊本市青年会館 2F視聴覚教室
(熊本市総合体育館内)
熊本市中央区出水2-7-1
会費
熊性研会員 無料
会員以外の方 ¥500
最寄り交通機関
熊本シティトラムA/B系統
市立体育館前下車
バス 砂取校前下車